尚仁沢(しょうじんざわ)湧水は、栃木県塩谷郡のシンボルである「高原山」山系の一つ「釈迦ヶ岳」の山腹にあります。
手つかずの自然豊かなブナ原生林に育まれた、口当たりまろやかな天然弱アルカリ水が、県内外を問わず多くの方に親しまれており、
環境省が選定した全国名水百選に数えられる銘水です。
山岳仏教が盛んだった奈良時代に、信者たちがこの尚仁沢(精進沢)の湧水で身を清めたのが、この地名の由来といわれております。
天然の広葉樹(ブナ)の原生林に育まれた湧水は「天然弱アルカリ」成分となっております。
また、「超軟水」(硬度:23㎎)と呼ばれる水質のため、口にした瞬間にそのまろやかな味わいに驚かされます。
お茶やコーヒーを淹れたり、料理やお酒の割水にも最適です。特にお米を炊く際に使うと、お米本来の甘みを引き出してくれます。
【 成 分 】 ※100㎖あたり(年間平均値)
水源から湧き出る水量は、日量65,000トンと、非常に豊富であることも特徴の一つです。
また、水温も年間を通じて11℃前後とほぼ一定しており、冬でも渇水や凍結することなく、年間を通じて私たちにおいしい水を届けてくれております。
湧水群は、ハイキングコースとして一般公開されており、シーズンになると多くの観光客でにぎわいます。
特に5月下旬の新緑の時期と、夏から秋にかけて見られる早朝の沢霧に包まれる光景は、とても美しく感動的なものです。